在庫不足は全国的 -- ロサンジェルスタイムズより

08.05.2012


リーマンショック以来、アメリカ不動産市場は下落の道をたどりましたが、今年の春に入りアメリカ全土で不動産販売在庫数が著しく不足し始めました。7月29日付のロサンジェルスタイムズの記事では"Shrinking inventory upends home market"という記事がビジネスセクションに掲載されていました。この記事によりますとシリコンバレーでは40-50件ものオファーが物件一件に入ることも稀でないということ。もちろんこれは在庫不足に起因すること。ここサウスベイでは、良好物件になると、Multiple Offers が入るのは(不動産低迷時期も含め)日常茶飯事のことなのですが、今年の春からの在庫不足は前例にないほどの深刻さがあります。優良物件になるとキャッシュバイヤーや40%-50%以上の頭金でオファーを書かれるバイヤーさんもたくさんおられるため、20%かそれ以下の頭金でオファー出される方にとっては太刀打ちできない状況がよくあります。

6月10日付のロサンゼルスタイムズでは”Bidding wars are back in tight market"と題するヘッドラインで Multiple Offers についての記事がフロントページを飾りました。在庫不足は去年と比較して、全国(the Mid-Atlantic から the West Coast)では50%減少、ロサンゼルスは49%、シアトルでは41%でそれぞれ減少。そして、売り出し中の差押物件も在庫薄の状態です。

この差押物件の在庫数の減少に関しては記しておきたいことがあります。在庫薄の要因として、銀行が投資家に差押物件をBulk Sale(まとめ売り)し、投資家は物件修復後に賃貸物件に転換しているとのj情報もあり、銀行と投資家のインタープレイで需要・供給を操作し、市場価格を上向き調整さていくシナリオがあるというニュースも聞かれます。(この点については賛否両論あり。)

サブプライムローンの破綻から5年間、低迷していたアメリカ不動産でしたが、全国的にみて明らかに市場回復が起こっている現在。在庫不足も不動産市場回復のための過程(プロセス)であると言えるでしょう。